英文契約書を理解する上で、英文契約書によく出てくる用語を前もって知っておくだけでも、かなりプラスになります。

今回は、英文契約書にてよく見かける、“warranty”“guaranty”について解説します。

“Warranty”と”Guaranty”の違い

実は、”warranty”と”guaranty”は、日本語に訳すと、どちらとも「保証」になります。

私たちは、つい「英語には訳がある」と思いがちですが、英語と日本語は、それぞれ文化が異なるので、完全に一致する単語や用語がある訳ではありません。

そのため、英文契約書の翻訳を行うとき、英文、和文にて完全に一致させることは難しいのです。

少し話が逸れましたが、”warranty”は、事業・株式の譲渡、売買や、製品の売買、技術・知的財産分野でのライセンス契約時の「保証」を行うときに、使われます。

一方、”guaranty”は、「借入金の返済」や担保、抵当権、質権設定のときの「保証」を行うときに使われる用語です。借用書で記載する保証人についても、この用語が使われます。

“Warranty”を使った例文

それでは、”warranty”を使った例文を見てみます。

(例文)

ABC warrants that the components of its Hardware Product shall be free from material defects in design, materials, and workmanship under normal use and circumstances.

(訳)

ABC社は、本ハードウェア製品の部品が、通常の使用及び環境下で、デザイン、材料及び出来栄えにおいて、重大な欠陥がないことを保証する。

“Guaranty”を使った例文

次に”guaranty”を使った例文を見ます。

(例文)

Subject to the provisions of Section 2, Guarantors jointly and severally hereby irrevocably and unconditionally guaranty to Lender for the benefit of Lender.

(訳)

第2章の条文に従い、保証人は、本契約書により、共同または単独にて貸主の利益のため、貸主に対し確定的及び無条件に保証する。

例文を見比べることで、warrantyとguarantyの違いも分かりやすくなりますね。

 

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