時々英文契約書のお問合せを頂く方から
「英文契約書の雛形(テンプレート)はありますか?」
と質問を受けることがあります。
確かにネットを見ると、契約書のテンプレートはございます。しかし、英文契約書のテンプレートもあるのですが、弊所では雛形(テンプレート)の使用をお勧めしておりません。
今回は、英文契約書の雛形(テンプレート)について書きます。
1.英文契約書のテンプレートは慎重に!
ネット、本にて、売買契約書(Sales Agreement)、販売店契約書(Distributorship Agreement)、ライセンス契約書(License Agreement)など雛形、テンプレート、書式集を見かけることはあります。
しかし、それらの契約書がどちらの立場に立って書かれたか、分からない場合が多いです。
例えば、売買契約においても、売る側と買う側では考えていることが、真逆であることもあります。
売る側では、より高くモノが売れればと思い、買う側では、より安くモノが買えればいいと思うものです。
仮に売る側の方が、英文契約書を雛形を基に作ろうと考え、雛形が買う側を意図していたものであるなら、不利な条件の契約書を作成してしまう恐れがあります。
この例は極端かもしれませんが、テンプレートの条項を一つ一つ細かく読んでいくと、似たようなことが起きかねないに気付きます。
2.英文契約書は条件を細かく決める。
日本の契約書は、あまり細かく内容を定めず、問題が起これば話し合いで決める場合が多いです。
それに対し、英文契約書は、相互の義務、発注・出荷・支払いなど詳細な取り決めを最初から行います。
そこで英文契約書の雛形を使用しても、詳細な内容の記載が書かれていないことが多く、相互間で解釈の違いが生まれてくることもあるかもしれません。
テンプレートではカバーしきれない取り決めを多々あるのが、国際ビジネスです。
3.雛形が有効でないなら、どうするか?
自事務所とかかわることなので、僭越(せんえつ)ではありますが、英文契約書に詳しい方と相談し、アドバイスを求める方が早道だと言えます。
専門家であれば、あなた(御社)の取引希望、契約書に盛り込む内容、これまでの交渉内容等をヒアリングし、あなたのご要望に応じた英文契約書ドラフトを作成できると思います。
(少なくとも私たちの事務所では、お客様と話をし、ご要望を把握して、英文契約書を作成しています。)
初回相談は無料で行っていますので、お気軽にお問合せ下さい。
英文契約書をお考えでしたら、横浜のかもめ行政書士法人にお任せ下さい。関東・関西各地よりご依頼を頂いております。アメリカでのビジネス経験、米国公認会計士合格の経験を踏まえ、英文契約書のアドバイスを行っています。