英文契約書では、時にラテン語が使われます。今回は、”pro rata“, “inter alia” について説明します。まず、”pro rata” ですが、「その割合に応じて」「比例して」「按分して」「基準率に応じた割合で」「推測では」「一定の割合で」という意味です。

ラテン語の前置詞 “pro”(応じて)と女性名詞 “rata” (割合)の組み合わせです。

英語の表現では “in proportion”, “proportinately”, “according to the reckoned share” などと使うこともできます。

売買契約などで、想定外の事態(force majeure) が発生したため、生産量が激減し、たとえばA社が、当初の生産予定(4万トン)の4分1(1万トン)しか生産出来なかったとします。A社が、売買契約をしていた顧客が3社あり、B社向けに2万トン、C社、D社両社にそれぞれ1万トンずつの数量を売り渡すことになっていた場合、どうなるのでしょうか。

その比率が2:1:1であるため、”UCC”2-615条の規定によれば、公平に比率に応じて割り当てることになります。従って、B社に5千トン、C社、D社にそれぞれ2千500トンを割り当てます。このように公平に比率に従って割り当てることを”pro rata allocation” といいます。

pro rata” の使用例を見てみましょう。

(例)

The new stocks shall be offered first to stockholders of the NEW Company who were the stockholders at the time of incorporation, pro rata to their respective holdings.

(訳)

新株は、法人設立の時に株主であった新会社の株主に、それぞれの持ち分の割合で最初にオファーされる。

次いで”inter alia” について説明します。

ラテン語の前置詞 “inter” (~の間に)と副詞”alia”(他の方法で)が組み合わされ、直訳すると「その他のものと一緒に」となり、英語の表現では”among other things” にあたります。例示するときに、列挙した事項がすべてではないことを、明確にするために使われます。

自分で契約書の草案を書く場合、”inter alia” の代わりに”including without limitation” (以下に限定されないが、以下を含む)などを代わりに使えば、このようなラテン語を使わなくて済むわけです。ただし、どちらがやさしいか区別できないほど、”inter alia” は慣用語として定着しています。

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